耳(聴力)の障害の障害年金認定基準

耳の傷病で障害年金をとる基準

耳の障害は、純音による聴力レベル値(純音聴力レベル値)および、語音による聴力検査値(語音明瞭度)により1級~3級が決まります。

等級 症状
1級
  • ・両耳の純音聴力レベルが100デシベル以上のもの。
  • 2級
  • ・両耳の純音聴力レベルが90デシベル以上のもの。
  • ・両耳の純音聴力レベル値が80デシベル以上で、かつ最良語音明瞭度が30%以下のもの。
  • 3級
  • ・両耳の純音聴力レベル値が70デシベル以上のもの。
  • ・両耳の純音聴力レベル値が50デシベル以上で、かつ最良語音明瞭度が50%以下のもの。
  • 補足

    ※聴力レベルは、原則として両耳とも上記デシベル以上であることが必要です。片方の耳のみ聴力レベルが該当しても原則として障害年金の対象外です。ただし、例外もあります。
    ※聴力の障害と平衡機能障害とは併存することがありますが、この場合は併合認定されます。

    耳の障害による請求事例

    メニエール病

    相談内容

    突然に30分ほどのめまいが数ヶ月に一度の頻度で発生しており、ひどい時には嘔吐や動機などが起こっている状態でした。

    数ヶ月に一度のだったものが数週間に一度のペースに変化し耳の閉塞感とともに耳鳴りが発生するようになり検査をうけたところ、医師にメニエール病と診断される。薬物治療をおこなうが回復の見込みはない。

    徐々に症状が進行しておりめまいの回数は投薬により若干軽減することはできているが難聴の進行を防ぐことが難しい状態で、日常生活に支障をきたしている。

    結果

    障害年金3級受給獲得

    感音性難聴

    相談内容

    30代男性、日常的に「相手が何をいっているかわからない」、「音として聞こえてはいるが言語として聞き取れない」状況が続いていました。

    断片的な単語を組み立て内容を予測しながら人と日常的な会話をしている状態で多人数との会話に関してはほぼ雑音に聞こえてしまう状況になるまで悪化し、医師に診断してもらったところ感音性難聴と診断。

    さらに症状が悪くなる一方で、一対一の日常会話ですらおぼつかない状況にまで悪化してしまう。 一対一の会話も困難なレベルにまでなっており労働することは難しい。 日常生活に支障をきたしている。

    結果

    障害年金2級受給獲得